【パソコン講座テキスト 文章の編集】
文章を書くには文字の入力だけでなく編集を行わないと上手く文章を書くことができません。
これを、良く理解していただくために、文章の編集の説明を書きます。
■間違った文字の探し方
音声だけで誤字を探すのはとても大変です。
全ての誤字を修正することは時間が掛かりすぎて無理だと思いますが、少なくとも本当におかしいなと思われる文字は出来るだけ修正したいものです。
誤字をなくすには文章を書いているとき漢字変換をしますが、
その時、変換を間違いないようにすることが一番大切です。
と言う事は変換はあまり長く文章を書いてから変換するのではなく、
短い文章か単語単位で変換を掛ける事が大切です。
しかし、文字を見ないで文章を書くのですから間違いは必ず有ると思ったほうが良いです。
■ まちがった文字の探し方
間違っている文字を探すにはCtrl プラス Homeキーで文頭にカーソルを移動してから、
Ctrl プラス Alt プラス F10キーで前文読みをまず行ってください。
MyMailやMyEditなどではAlt プラス F10でもOKです。
そこで、イントネーションがおかしい処が有ればそこが誤字の可能性がありますので、
エスケープキーで連続読みを止め、修正を掛けます。
そこで、まず文章の修正をする時、大切なことは、カーソルがどこに有るのかわかっていないと修正する処を間違いますので、
必ず、Homeキーで行頭にカーソルを移し、
上下カーソルキーで行単位で読ませてみることです。
それからおかしいと思われる文字まで、右カーソルキーでカーソルを持ってゆきます。
その時、ゆっくり持ってゆくとどこまで移動したかわからなくなりますので、
文章が理解できるくらいの速さで右に移動することが大切です。
■ 文字の確認方法
誤字の確認は上の方法でその部分にカーソルを合わせたら、
Ctrl プラス Alt プラス テンキーの5かMキーで文字の確認をします。
文字や文章を修正するには以下の方法で範囲指定をして削除してから正しい文字や文章を書き込みます。
〈文章の編集 文章のコピー、移動と削除方法〉
上記操作をする前に必ず操作をしたい文章の部分を範囲指定する必要があります。
● 範囲指定の方法
範囲指定はShiftキーを押しながら行います。
@ 必要な個所の範囲指定
Shiftを捺しながら、右矢印で移動。
カーソルが移動したところまでの文字が反転し範囲指定が出来ます。
A 行たんいの範囲指定
Shiftを捺しながら、下矢印で移動。
移動した行までが反転し、行単位の範囲指定が出来ます。
※注意 行単位の範囲指定をする前にHomeキーを押して、必ずカーソルを行頭に移動しておいて下さい。
B カーソルから上の全ての範囲指定
Shift プラス Ctrl プラス Homeキー でカーソル行から上を全て範囲指定出来ます。
C カーソルから下のすべての範囲指定
Shift プラス Ctrl プラス Endキーでカーソル行から下を全て範囲指定出来ます。
D 文章を全て範囲指定
Ctrl プラス Aキーで文章全体の範囲指定ができます。
■ 編集
@ コピー
範囲指定した部分をコピーし、希望する場所へ貼り付けます。
ctrl を捺しながら Cキーを捺してクリップボードニコピーします。
貼り付けたい所にカーソルを合わせます。
Ctrl を捺しながら Vキーを押して、貼り付けます。
これでコピーが完了です。
A 移動
範囲指定した部分を切り取りし、希望する場所へ貼り付けます。
ctrl を捺しながら Xキーを捺してクリップボードニ、切り取りします。
貼り付けたい所にカーソルを合わせます。
Ctrl を捺しながら Vキーを押して、貼り付けます。
これで最初に切り取った箇所が削除され移動が完了です。
※注意 以上の操作はAltキーやアプリケーションキーを押してメニューを出し、その中のコピーと貼り付けを使用しても出来ます。
■削除
範囲指定した部分を削除します。
削除したい部分を範囲指定し、デリート キーを捺します。
これで範囲指定した部分が削除できます。
※注意 削除は、範囲指定をしなくてもデリートキーやバックスペースキーだけでも一文字ずつ出来ますが、
この方法ですと、沢山の文字を削除してゆくと、どこまで削除して良いかわからなくなることが有りますので、
出来れば範囲指定をしてからその部分を削除した方が間違いが少なくなると思います。
例えば間違って範囲指定した部分を削除した場合、Ctrl プラス Zキーでその作業を戻すことが出来、削除した部分が復活できますが、
デリートやバックスペースで削除した場合は、直前の一文字だけしか復活が出来ない場合が有りますので気をつけてください。
一行だけの削除でしたらAlt プラス デリートキーで出来ます。
これはカーソルが行頭に無くてもOKです。
■ 範囲指定の解除
エスケープや上下、左右矢印キーを押すと範囲指定が解除されます。
※注意 コピーや切り取りや削除をする前に矢印キーを押すと範囲指定が解除されてしまい、上記の操作が出来なくなります。
■備考1 文字の詳細を知る
例えば、以下の様な文章が有ります。
昨日、東京の葡萄館で行われた、小田和正のこんさーとを身にいってきました。
ここで、行の先頭からカーソルを移動して行くと、
葡萄館の所で葡萄酒の葡萄と聞こえました。これで漢字が間違っていることはわかりましたが、こんさーとと言うところはひらがなかカタカナかわかりません。
イントネーションがオカシイので多分、間違っていると思いますが、果たしてどうなんでしょうか?
右にカーソルを移動しこんさーとのコの所にカーソルを合わせ、
Ctrl プラス Alt を押しながら 数字の5またはMキーを押してみると「子供のこ 全角ひらがな」と聞こえました。
これでカタカナではないことがわかりました。
ここを削除してコンサートとカタカナで入力すればOKです。
この様にCtrl + Alt + 5キーかMキーで文字の詳細を知ることができます。
■備考2 クリップボードとは
コピーか切り取りをしたデータを一時的にパソコンのメインメモリに保存し、
貼り付けを行うと保存されたデータが貼り付けられます。
このクリップボードに保存されたデータは次にコピーや切り取りが行われるまで残っていますので何回でも貼り付けることができます。
また、コピーはCtrl+ Cキーで切り取りはCtrl + Xキーですが、
追加コピーはCtrl + Shift +Cキーで、
追加切り取りはCtrl + Alt + Xキーです。
このコピーしたり切り取りをしたデータがクリップボードにどのように保存されているか調べてみます。
ここで、MyEditを起動して、
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
と書いてください。
次にCtrl + Alt を押しながらHOMEキーを押してゆくと クリップボード マウス テンキーと変わります。
ここでクリップボードと聞こえたところで止めます。
ここで、例えば、
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
の あいうえお をコピーします、
これでテンキーの8か2を押してみると あいうえお が有るのがわかります。
次に、 かきくけこをコピーして8キーと5キーを押してみると前の あいうえおが消えてかきくけこが残ります。
今度は さしすせそ をCtrl + ALT + Cキーで追加コピーをして、テンキーの8か2を押してみると、
かきくけこ と さしすせそ が残っているのがわかると思います。
ここでもう一度あいうえおをCtrl +ALT + Xキーで追加切り取りを行ってみると、
クリップボードに かきくけこ さしすせそ あいうえお が有るのがわかります。
それを下の空白行にCtrl + Vキーで貼り付けてみますと
かきくけこ と さしすせそ と あいうえお が貼り付けられますが、
元の あいうえお と かきくけこ と さしすせそ のあいうえお が消えているのがわかると思います。
これは かきくけこ と さしすせそ は追加コピーですが、あいうえお は 追加切り取りですので、元のあいうえおがが消えて貼り付けた方に書き出されたことになります。
※注意 テンキーはCtrl +Alt を押しながら HOMEキーでテンキーに戻しておいてください。
■備考3 ファイルやフォルダの範囲指定
ファイルやフォルダもコピーと切り取りが同じショートカットでできますが、
追加コピーや追加切り取りはできません。
その代り、連続範囲指定と飛び飛び範囲指定ができますのでこれを使ってコピーと切り取りができます。
@連続範囲指定
連続範囲指定をするにはShiftを押しながら下矢印で連続したファイルやフォルダを範囲指定ができます。
A 飛び飛びの範囲指定
飛び飛びの範囲指定をするには、
Ctrlキーを押した状態でまず最初のファイルかフォルダでスペースキーを2回押します。
これで最初のファイルかフォルダが選択され色が変わります。
次にCtrlキーを押したままで選択したいファイルかフォルダに下矢印キーで合わせ今度はスペースキーを1回押します。
同じように次のファイルやフォルダにカーソルを移動し同じようにスペースキーを押し選択します。
選択が終わったらCtrlキーを離し、この飛び飛び範囲指定された状態でCtrl +CキーやXキーでコピーや切り取りを行います。
※注意 コピーや切り取りを行う前にカーソルを移動させると範囲指定が消えてしまいますので注意してください。
■備考4 コピーや切り取り、貼り付けのショートカット
ショートカットとは日本語で近道の事です。
これをAltメニューやコンテキストメニュー(アプリケーションキーを押して出すメニュー)から行った場合は、
数回キーを押さないといけません。
ショートカットを使うとこれが1回でできてしまいます。
・コピー Ctrl + Cキー (英語のcopyの頭文字のCと覚えてください。)
・切り取り Ctrl + Xキー (Xをはさみの格好で覚えてください。)
・貼り付け Ctrl + Vキー (これはピンセットでつまむのをイメージしてください。)
・アンヅー Ctrl + Z (これは間違った時前の状態に戻すショートカットです。)
この上の文字のイメージは講座に参加している人のアイディアです。
この V c x zは何と左手のホームポジションを下に下げた指ですね。
と言う事は編集のショートカットは良く使われるため一番分りやすい場所の文字を当てただけで、
たまたまCだけがCopyのCに合致しただけだと思います。
しかしショートカットで使われるローマ字は結構英語の頭文字と有っているものが多いので
関連付けて覚えておくと良いと思います。
たとえば
全て範囲指定は Ctrl + A (All)
検索は Ctrl + F (find)
プリントアウトは Ctrl + P (Print)
上書き保存は Ctrl + S (Sabe)
そのほかにも色々有ると思いますので、みなさん研究してみてください。
それでは、これで文章の編集の説明を終わります。